【諦めと悟りの境地】カビの季節、今年も我が家はカビ御殿。紳士的なおじさんの共存のススメ

皆さん、ご機嫌うるわしゅう。髪型バーコードです。
今年も梅雨の季節が巡ってまいりました。
雨の音が心地よいと感じる一方で、ふと部屋の隅に目をやれば、今年も律儀にカビがご挨拶、といったところでしょうか。
若い頃はカビキラー片手に果敢に戦ったものですが、寄る年波には勝てません。
カビもまた然り、完全に根絶やしにするには相当な労力が要ります。
それならば、少しばかり距離を置き、共存の道を探るのが、我々世代の知恵というものでしょう。
カビとの出会い、それは突然に…そして日常に
カビの存在をはっきりと意識したのは、一体いつの頃だったでしょうか。
恐らく、初めての一人暮らしを始めた頃、風呂場の隅に見つけた黒い点々だったかもしれません。
「ん?ゴミかな?」などと呑気に構えていたら、あっという間に広がってしまいましてね。
あの時の衝撃は忘れられません。「これが噂のカビか!」と、少々興奮すら覚えたものです。
それから数十年、何度か引っ越しを経験しましたが、カビとは不思議な縁で、常に生活の傍らにありました。
気がつけば、梅雨時だけでなく、冬場の結露にも悩まされる始末。まるで、私の人生に寄り添うように、カビはいつもそこにいるのです。

カビは、もはや空気のような存在と言っても過言ではない。
もちろん、良い空気ではないけど!
紳士的なおじさんのカビ観察日記~種類と生息地
長年の付き合いで、カビにもそれぞれの個性があることに気づきました。
- 黒カビ(クロカビ): 風呂場や窓枠のゴムパッキンがお気に入りのようですね。なかなか手強く、ちょっとやそっとでは落ちてくれません。その生命力には、ある種の感銘すら覚えます。
- 青カビ(アオカビ): パンやミカンに生息する、少々食いしん坊なカビです。気がつくとフワフワと繁殖していますね。昔は「もったいない」と、つい少しだけ齧ってみたこともありましたが…今は流石にやりませんよ!お腹を壊しますからね。
- 白カビ(シロカビ): 比較的おとなしい印象です。家具の裏や、湿った場所にひっそりと生息していますね。見つけても「ああ、またいらっしゃったか」くらいの感覚で、特に何もしないことが多いかもしれません。
奴らの生息地も多岐にわたります。
風呂場、キッチンは申すまでもなく、押し入れの奥、下駄箱の中、さらにはエアコンの吹き出し口といった文明の利器にも住み着きやがります。
.png)
もはや、お家はカビにとって最高のシェアハウスだね。
家賃を払ってくれないのが唯一の不満だけど!
紳士なおじさん流、無理しないカビ対策~戦わずして勝つ?
若い頃のように、徹底的にカビを駆逐する気力は、正直もうございません。
体力も有限でございますからね。そこで編み出したのが、「無理しない」「諦めも肝心」なカビ対策でございます。
- 換気は基本、しかし雨の日には諦めも肝心: 天気の良い日は窓を開けて風を通す。これは基本中の基本です。しかし、梅雨時など毎日雨が降っているような日には、無理に窓を開けたところで、入ってくるのは湿気ばかりです。そんな時は、潔く諦めましょう。換気扇を回すだけでも随分と違いますよ。
- 乾燥機様々、自然乾燥は文明の利器に頼る: 洗濯物の部屋干しは、カビにとって絶好の培養地となります。文明の利器、乾燥機があるならば、積極的に活用しましょう。電気代は少々痛手ですが、カビに悩まされるよりはるかにマシです。もし乾燥機がなければ…仕方ありません、扇風機を回すだけでも違うはずです。気休めかもしれませんがね!
- お風呂上がりは熱いシャワーでさっと流す儀式: お風呂から上がる前に、壁や床に熱いシャワーをさっとかける習慣をつけましょう。これでカビの栄養源となる石鹸カスなどを洗い流せます。ただし、熱すぎて湯気で前が見えなくなることもありますので、ご注意ください(笑)。
- カビを見つけても、見て見ぬふり…もたまには許容: 全てのカビに目を光らせていては、身が持ちません。特に奥まった場所のカビは、見なかったことにするのも、我々おじさんの処世術ではないでしょうか。ストレスを溜める方が体に悪いものですからね!…多分。
- 年に一度の大掃除で心と家の禊: 普段は見て見ぬふりをしていても、年末の大掃除だけは頑張りましょう。一年の汚れと一緒に、カビにもお引き取り願うのです。ただし、決して無理は禁物です。腰を痛めないように、適度に休憩を挟みながら行うのが賢明です。
カビとの共存、それは悟りの境地
最近ではですね、「カビもまた自然の一部か…」などと、少々哲学的なことを考えるようになりました。
もちろん、健康に悪いのは承知しておりますが、完璧に排除するのは至難の業です。それならば、上手く付き合っていくしかない。
カビの存在に一喜一憂するのではなく、「ああ、また生えてきたか」と、近所の顔なじみのおじさんのように軽く受け流す。
そんな心の余裕を持つことが、この季節を快適に乗り切る秘訣ではなかろうか、と私は考える次第です。
というわけで、私とカビの長きにわたる付き合い方を、少々お話しさせていただきました。
皆様のお役に立てたかどうかは分かりませんが、少しでもクスッと笑っていただけたら幸甚に存じます。
カビは確かに厄介者ではございますが、あまり神経質になりすぎるのも考えものです。
適度に掃除をして、適度に換気をして、あとは「まぁ、いっか」の精神で乗り切るのが、紳士的なおじさん流の梅雨の過ごし方でございます。
皆様も、カビに負けず、ゆる~くこの梅雨の季節をお楽しみください!